今回はロスのない並進移動、体重移動、そして【球速アップ】のために必須なヒップファーストのフェーズについて!
レベルアップしたい投手、ヒップファーストがうまくできているか自信がない投手の皆さんはぜひ最後までお読みください!
ヒップファーストが行われるタイミング
ヒップファーストはステップ局面で作られる形です。
足を上げたところから並進移動していく際に臀部が先に投球方向に進んでいく形になる(投球フォームを正面真横から見た場合)のでヒップファーストと呼ばれています。
この形はステップ足の臀部だけで作ろうとしてしまうと逆に投球の際にバランスを崩してしまう可能性もあります。
また、頭が突っ込んでいたり、体が早く開いてしまっているといった悪いフォームになっている場合はヒップファーストの形もできていないことが多いです。
ヒップファーストの作り方
ヒップファーストを作るための条件は3つ。
1.軸足の股関節にタメができている
2.膝と膝が重なった位置でステップ足の膝が伸びてくる
3.頭、上半身が突っ込んでいない
ヒップファーストの条件その1 軸足の股関節にタメができている
軸足の股関節の引き込みができていてスクワットポジションが取れている。
そして軸足の股関節が内旋し、タメを作った状態で並進移動できていると、下半身の力を最大限に使うことができ、正しい下半身の使い方ができているとヒップファーストになり、しっかり体重移動をすることができます。
逆に軸足の膝がつま先よりも前に出ているとスクワットポジションが取れていないということになります。
ヒップファーストの条件その2 膝と膝が重なった位置でステップ足の膝が伸びてくる
ステップ足を高く上げ、そこからステップしていきます。
重心は下に下ろしながら前に移動させていきます。
こうすることでサイクロイド曲線を描き、重心移動の力が伝わりやすくなります。
重心を下に下ろしながら投球方向へステップしていく際に、膝と膝が重なる位置でステップ足の膝を伸ばします。
体の中心よりも後ろ方向につま先を向けることができていて頭や上半身が突っ込んでいなければステップ足の臀部が先行して体重移動する、ヒップファーストの形になります。
ヒップファーストの条件その3 頭、上半身が突っ込んでいない
頭、上半身が突っ込んでしまっていると、確実にヒップファーストの形にはなりません。
また、この時に頭、上半身が突っ込んでしまっているとヒップファーストの形が作れないというだけではなく、下半身の力を使えないので腕や肩の力だけで投げてしまうことになるので怪我につながったり、コントロールが定まらなくなってしまいます。
ワインドアップ局面、ステップ局面のフェーズでは絶対に頭、上半身は突っ込まないようにしましょう。
ショルダーファースト
ヒップファーストではなくショルダーファーストという形で投げている投手もいます。
ショルダーファーストは足を上げたところからすぐに投球方向に重心移動をしていきます。
ステップ足と上半身が主導で重心移動を行うイメージです。
足を上げ、そのままの勢いで体重移動をしていくため、その勢いを受け止めるステップ足の筋力や体幹の筋力が必要になります。
ヒップファーストは日本人投手に多く、ショルダーファーストは外国人選手に多い投げ方になります。
最後に…
今回はヒップファーストについて解説しました。
ヒップファーストは結果としてその形になっているというだけで、ヒップファーストを作ることが目的としてしまうと逆にフォームが崩れたり、コントロールが安定しなくなってしまう可能性があります。
ヒップファーストの形ができるような正しい下半身の使い方、頭、上半身が突っ込まないフォームで投げるように練習しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。