リリースポイントは下半身から上半身へと伝えてきた力を最後にボールに伝える局面です。
ここまでどれだけ上手く力の伝達ができていたとしても、この局面でボールに力を伝えられていなければ非常にもったいないです。
また、このリリースの局面がコントロールの良し悪しにも影響します。
最後にしっかりボールに力を伝えられるリリースとはどんなリリースか、正しいリリースポイントはどこなのか、ボールをコントロールすることができるリリースについて解説していきたいと思います。
リリースポイントとは
まず、リリースポイントとは何かを説明します。
英語のrelease(リリース)の意味は、離すや放つという意味があります。
point(ポイント)は地点のことです。
つまり投球や送球の際にボールが手から離れる瞬間のことをいいます。
リリースで力を逃さない
リリースで力を逃さないためにはいくつかポイントがありますが、まず一番大切なのはボールの握り方です。
ボールを正しく握ることができていなければボールに力を伝えることができず、安定したリリースをすることも難しくなってしまいます。
ボールの正しい握り方はこちらの記事内で解説しているので合わせてご覧ください↓
リリースポイントは前の方が良い
「エクステンション」という数値からリリースポイントが前であるかどうかの判断をすることができます。
「エクステンション」とはプレートからリリースまでの距離を計測した数値です。
この「エクステンション」が長ければ長いほど前でリリースできているということになります。
リリースポイントは前の方がリリースされてからバッターのミートポイントに到着する距離も短くなるのでバッターからするとリリースポイントは前の方が打ち辛くなります。
そのため、ピッチャーの場合はできる限り前でリリースできると良いとされています。
「エクステンション」についてはこちらの記事内で詳しく解説しているので合わせてご覧ください↓
正しいリリースポイントは「ゼロポジション」
頭の後ろに手を置いてそこから横に肘を真っ直ぐ伸ばしてきた腕の位置を「ゼロポジション」と言います。
この「ゼロポジション」が理想のリリースポイントです。
「ゼロポジション」の位置の確認方法は下記の動画を参照してください↓
こちらの動画を見ても分かる通り、「ゼロポジション」の腕の位置は身体の真横あたりになります。
しかし、先ほどの記事の中でリリースは前の方が良いということをお伝えしました。
ではリリースを前にするためにはどうしたら良いと思いますか？
ゼロポジションを作るためのストレッチは下記動画を参考にしてください↓
リリースを前にするためには…
「ゼロポジション」を崩さず、リリースをバッター寄りにするためには体幹を回転させることが必要です。
また、体幹を回転させるには土台の下半身が安定しているということも重要になります。
つまり安定したリリースをするためには安定した下半身が必要になります。
投球における下半身の使い方は以下の記事を参考にしてください↓
リリースで一番重要なのは◯◯が落ちていないこと
タイトルの空欄に当てはまる言葉がわかりますか？
正解は…
「ヒジ」です！
リリースの瞬間に肘が落ちて(曲がって)しまっていることを「ダブルプレーン」といいます。
逆にリリースの瞬間に肘が真っ直ぐ伸びた状態でリリースできていることを「シングルプレーン」といいます。
「ダブルプレーン」の投げ方になってしまっていると肩肘の負担が大きくなり、怪我をしやすい投げ方になります。
加えて、「ダブルプレーン」になってしまっている場合、肘や手首でコントロールしたり、手投げになりやすいのでコントロールが難しい投げ方です。
「シングルプレーン」と「ダブルプレーン」に
ついては以下のブログで詳しく解説しているので
合わせてご覧ください↓
最後に…
今回は「リリースポイント」について解説しました。
「シングルプレーン」＝「ゼロポジション」
のリリースポイントになります。
自分の投球フォームをスローで動画を撮影し、ボールが離れる瞬間に肘が落ちていないかどうか確認してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。