「肩甲上腕リズム」という言葉をご存知ですか?
Personal Care 鍼灸整体院 院長の濱田 克弥先生(以下 濱田先生)も
「投げる動作はこれ(肩甲上腕リズム)なしではできないというくらい大事なこと」とおっしゃっています。
速いボールを投げたり、怪我を予防するために必須な知識です。
特に指導者の方が理解していないと怪我に繋がる危険な指導をしてしまうかもしれません…。
「肩甲上腕リズム」という言葉、動きを理解して怪我の予防や投げ方の改善に役立てましょう。
「肩甲上腕リズム」とは
腕の骨だけでスムーズに腕を上げようとすると120°くらいまでしか上がりません。
後は肩甲骨の動きが連動することにより更に腕を上げることができます。
「肩甲上腕リズム」は医療業界では前から当たり前に使われていた言葉です。
通常、肩甲骨1:上腕骨2の関係性で腕が上がります。
例えば、通常腕を上げるときに上腕骨が120°上がっている場合、肩甲骨は60°上がります。
この肩甲骨と上腕骨の関係性を「肩甲上腕リズム」といいます。
「肩甲上腕リズム」と投球の関係性
何らかの原因で「肩甲骨」の動きが悪いのにも関わらず、無理矢理腕を上げようとすると、「肩甲骨」と「上腕骨」がぶつかってしまい、肩の中で炎症が起きてしまいます。(=インピンジメント症候群)
肩甲骨の動きが悪いまま肘だけを上げようとしたり、腕だけを大きく回して投げようとすると、他のところに負担がかかり、怪我のリスクが高まります。
すでに肩に痛みがある方は、肩甲骨がしっかり動いているかをまず確認する必要があります。
肩甲骨の動きをチェックする
肩甲骨が動いているかをチェックしましょう。
まず他の人にチェックするほうの肩甲骨の上に手を置いてもらいます。
手を置いてもらうことで肩甲骨が動いているかがわかりやすくなります。
また、このチェックをすることで肩甲骨を動かしている意識することができます。
一定の角度まで上げてくると、腕を上げる動きがゆっくりになってくる角度があるのでそのときに肩甲骨の動きを誘導するように肩甲骨に置いている手を動かしてもらいましょう。
肩甲骨の動きが悪い人にとってはこれだけでも良いトレーニングになります。
良い動かし方と悪い動かし方
腕を上げるときに肩甲骨も上に上がる(肩が上がる)動きをしてしまうと肩甲骨の動きが止まってしまい、骨と骨がぶつかってしまう危険な動きになります。
腕を上げるときには肩を上げたり肩に力が入らないようにしましょう。
🔴が理想の肩甲骨の位置。🔵が上がってしまって悪い位置にある時。
最後に…
今回の内容は動画でわかりやすく説明されています。
動画をみてより「肩甲上腕リズム」の理解を深めてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。